第1章

「熱くて強いココロで歌え︎‼︎」

 アツく、パワフルな歌い方が魅力の歌手・イクは悩んでいた。歌を聞きに来ているヒトたちが暗い。前に感じていた熱量がない。

 アタシの歌は求められていない? もしかしてアタシの歌はもう必要ない? そんな悩みが彼女のココロを曇らせた。

 どうしたらいいの? どうしたら前みたいになれる?
 ひとりで歌手活動をしてきたイクは誰かに頼ることもできず、ふと、見上げたときに見つけた流れ星に

「またみんなとアツく歌いたいなぁ…」

と、ひそやかに願うことしかできなかった。